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山口金属塗装の改善活動2 ナットに入り込んだ塗料をタッパーで除去 専用治具の製作

今回も3Dプリンターを使った社内の改善活動を紹介します。


お客様からお預かりした金属製品にナット溶接されている場合がありますが、通常ならマスキングでナット内に塗料が入らないようにします。しかしながら吊り孔として使う場合があり、どうしても塗料がナットに入り込んでしまいます。粉体塗装は塗膜が厚いのでそのままではボルトが入りません。そこでタッパーを使いナット内の塗料を除去します。少量なら手間は掛かりませんが、数が多いと忙しくなってしまいます。



イラストのような治具があるといいですね。5個づつタップし、並べていく。数量の確認にもなります。でも3Dプリンターでは大きさに制限がありますので、1ブロックごとに作るしかないようです。製作には大よそ1日1個です。


2次加工もあるので完成には1週間は掛かるでしょうか。


タッパー治具

ようやく1個完成です。使い始めると色々と変更点が見えてくると思います。切粉が穴に溜まってしまうとか、金具側の個体差や塗膜の関係で治具への納まりが悪いとか、力入れたら底の固定部が割れてしまわないか、などなど問題がありそうです。これらの問題が解決してから3Dプリンターではなく、切削加工でしっかりとした治具を製作したいです。


試作においては3Dプリンターが便利ですね。続きは後日!


 


2個完成しました。しかしながら仕上りがあまりよくないですね。


アルコールがもったいないと何度も使い回しをしているせいか、洗浄が悪く表面が白化してしまいます。1個当たりUVレジンを使う量がそれなりにありますので3個目は足りないかも知れません。新しいレジンを購入するのにどうせ白化するならホワイトのレジンを購入して見た目分かり難いようにすればいいのでしょうか?水洗い可能なレジンにしましょうかね。表面の色見も違うのは二次硬化の時間を長くしたからだと思います。3Dプリンターは非常に便利ですが、もう少しキレイに作りたいものです。

2021年3月16日


3Dプリンターで作った5個目の部品を完成させ、台座製作りに入りました。社内に丁度良い鋼材がありましたのでメタルソーで長さにカットし、取り付け用の穴空け、バリ取りを行い最後に組立です。やはり白は汚れが目立ちますね。きっと使い込んでいるうちにいい色に変化するでしょう。


さて、治具の製作に手間と時間は掛かりましたが、作業スタッフの効率が上がればよい改善になると思います。使っている中での不具合や使いにくい点など聴き取りをして更に改良を加えて完成度を高めていきます。



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