粉体塗装について

Powder coating

粉体塗装とは

Powder coating

粉体塗装とはどのようなもの?

有機溶剤や水などの溶媒を用いない100%固形分の粉末状(固体)の粉体塗料を使用して、主に静電粉体塗装法(吹き付け塗装)もしくは流動浸漬法(浸漬塗装)の2方法にて行われる工業塗装法を“粉体塗装”と云う。
被塗装物の素材は金属類が主体であり、工業塗装方法として多用途に利用されている。

(出典:日本パウダーコーティング協同組合)
Point!

当社は静電粉体塗装法を採用しています

(引用:日本パウダーコーティング協同組合)
About

粉体塗装の4つのポイント

01
Point.01
高品質

粉体塗装による完成塗膜は、塗料に使用される高分子樹脂の特性により高膜厚で優れた塗膜強度、化学薬品性、耐食性、耐候性を保持しています。

02
Point.02
低公害性

粉体塗装は有機溶剤を全く使用しないため、塗装作業時における大気汚染、火災、中毒などの危険性が大幅に減少します。

03
Point.03
省資源

粉体塗装は有機溶剤を全く使用せず、塗料の回収再利用が可能となるため塗料ロスが激減します。

04
Point.04
省力化

粉体塗装は塗装作業性が大変優れ、塗装能力が増加するため、塗装ラインの自動化が容易になります。

(出典:日本パウダーコーティング協同組合)
4Points

特徴と利点・欠点

利点
高品質
被覆性に富み優れた塗膜性能を有す
(強度、耐薬品性、耐食性、耐候性)
環境に優しい
有機溶剤を全く使用しない
火災の危険が少ない
臭気がない
中毒の危険性が少ない
省資源
有機溶剤が不要
塗装コストの削減
回収塗料の再利用が可能
省力化、合理化が容易
塗装の熟練工が不要
自動化が容易
ラインの小型化
欠点
  • 焼き付け温度が高い
  • 色替えに時間必要
  • 現場施工に不向き
(出典:日本パウダーコーティング協同組合)
Advantage & Fault

粉体塗装を行うことができるもの

粉体塗装が可能な被塗物の条件

01
耐熱性

粉体塗装は最終工程で150〜250℃の高温焼き付け処理を行います。そのため被塗物の素材がこの高温に耐える必要があります。
従って被塗物の素材としては主に金属類となります。しかし特殊な塗装方法の利用により、陶器やガラスなどの無機物や高温耐熱性を有するプラスチックスなどにも粉体塗装は可能です。

02
通電性

粉体塗装には、主として静電粉体塗装法と流動浸漬法の2種類があります。その一方の静電粉体塗装法を行う場合には、被塗物の素材が一定値以上の通電性を有する必要があります。金属類であれば問題はありませんが、その他の素材の場合には注意が必要です。(流動浸漬法の場合は問題ありません)
※当社は静電粉体塗装法。

03
大きさ

粉体塗装は各工程とも専用の塗装設備を使用して行います。そのため使用する塗装設備の大きさ(能力、規模)により、塗装可能な被塗物の大きさ(長さ、巾、高さ、重さなど)が限定されます。大型の鋼構造物や屋外タンクなど大型の被塗物の場合には粉体塗装が出来ない場合がありますので注意が必要です。
当社で粉体塗装が可能な被塗物の最大値はこちら →

04
形状

一般の粉体塗装では被塗物の内面の塗装は困難です。例えばタンクや容器の内面や細いパイプの内面などの塗装には問題となる場合があります。但し個々の被塗物向けに内面塗装用の特別な粉体塗装装置を準備すれば、問題なく粉体塗装を行うことが出来ます。

(出典:日本パウダーコーティング協同組合)
Conditions

最近の粉体塗装の進歩

項目 粉体塗料 粉体塗装
薄膜仕上げ 薄膜仕上げ用として、品質改良され微粉子化された新タイプの粉体塗料が販売されています。 20〜40μmの薄膜で塗装ができ、塗膜の平滑性も非常に優れています。
特別な塗膜性能の付与 汎用タイプの粉体塗料とは別に、塗膜に特別な機能(例えば超平滑性、超耐候性、超耐食性など)を付与した、新たな高性能粉体塗料が多種開発がされています。 塗装製品の用途に従って、特に高性能塗膜を要求された場合に、対応する高性能粉体塗料を使用して実施する粉体塗装です。
指定色の小ロット対応 粉体塗料で課題となっている指定色の小ロット生産について、最近1ケース単位(15kg)で生産・出荷できるメーカーが誕生しました。納期は受注後1週間です。汎用タイプのポリエステル系粉体塗料です。 これまでは最低でも150〜300kg以上でなければ指定色粉体塗料は購入できませんでした。今回の15kg購入であれば、小口塗装の仕事にも粉体塗装が利用できるようになります。
常備在庫色の増加 現在各塗料メーカーが実施しているカラーカード方式による常備在庫粉体塗料の販売で、最近では業界全体の色数が増加し2000色を大幅に越えました。この方法で粉体塗料を購入すれば、小量・短納期・低価格と利点が多くなります。 汎用タイプの粉体塗装であればカラーカード方式で対応可能な塗装作業は、この方法で塗料を購入し塗装します。色数が増加すれば色の選択の範囲も拡大し、粉体塗装としては最良の方式となります。
色替え時間の短縮 最近塗装機メーカーの改良努力により、一般的に5〜15分間で色替えができる粉体塗装装置(主に塗装機と回収装置)が発売されています。(一部交換部品の準備が必要です) 色替え時間が5〜15分となれば、他の塗装系の色替え作業時間と大差はありません。この装置を使用すれば小口の塗装や多色の塗装にも粉体塗装が利用できます。
(出典:日本パウダーコーティング協同組合)
Progress

塗装設備について

Equipment

塗装設備

設備種類
オーバーヘッドーコンベアライン全長 194.4m
塗装前処理設備(リン酸亜鉛皮膜処理)シャワースプレー方式
前処理水切り乾燥炉 20m 1基
前処理排水処理装置 1基
塗装設備 主なメーカー ノードソン
多色対応粉体ブース 1基
多色対応自動レシプロ装置(3 ガンセット) 2基
手吹き静電塗装ガン トリボガン 4基
手吹き静電塗装ガン コロナガン 4基
焼付け乾燥炉 45m 1基
ショットブラスト 3基
フォークリフト 3台
配送車(4t) 1台
倉庫 1棟
敷地面積 1400㎡
建物延べ面積 800㎡
  • 多色対応粉体ブース

  • 多色対応自動レシプロ装置 ENCORE自動ガン

本著作物の使用は、Nordson Corporationの許可を得ています

Equipment

塗料について

Paint

塗料の種類と特徴

塗料の種類 特長
(長所)
用途
(塗装製品)
エポキシ
(静電塗装法)
物性、塗膜硬度、耐水性、耐食性、電気絶縁性
主として屋内用家電製品、自動車部品、鋼構造物、上下水道管、電気部品、重電機器、重防蝕資材
エポキシーポリエステル
(静電塗装法)
塗装作業性、外観、物性、耐食性、加工性、経済性
主として屋内用家電製品、自動車部品、鋼構造物、建築資材、鋼製家、家庭用品、一般金属製品(雑貨)
ポリエステル
(静電塗装法)
塗装作業性、外観、物性、耐候性、加工性、経済性
主として屋外用家電製品、自動車部品、道路資材、屋外ポール、建築資材、外柵、鋼製家具、重電機器、家庭用品
アクリル
(静電塗装法)
外観、鮮映性、耐汚染性、耐候性、低温硬化性
主として屋外用家電製品、アルミホイ―ル、道路資材、外柵、瓦

※当社不可

(引用:日本パウダーコーティング協同組合)
Types

粉体塗料のできるまで

(引用:日本パウダーコーティング協同組合)
Process

どんな物を塗っているのか

Metal products

どんな物を塗っているの?

  • 施設周りのフェンスの柱・門扉・金具など

  • ガードレール関連

  • 照明器具関連

  • 金具類

  • BOX関連

  • パイプ関連

Results
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